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その2 GS400E

受け入れられざる質実剛健の400cc




GS400E




無縁レベル:3







Suzuki GS400E 78 1
GS400E

DOHC空冷並列2気筒の400ccエンジン。
'78年に登場し400ccながらキャストホイールを纏い、
フロントはディスクブレーキでスポーティーな装備で揃え、
かつタンクからテールまで流れるようなデザインから
人気を博した車種--
ではなく。



紹介するのは'89年に登場しバンディットの影に隠れてチリと消えたGS400Eの方です。







Suzuki GS 400 E 1991
GS400E('91)

かつてのGSと同じく、
エンジンはDOHC空冷の並列2気筒399cc
エンジンスペックは
最高出力39馬力/9500rpm 最大トルク3.2kgm/8000rpm
と現代のバイクと比較するとパッとしません。
エンジン形式からスペックまで'78年のGSに似てます。


GS400Eの登場と同時期に海外向けとしてGS500Eというバイクも出ています。
ヨーロッパの方では400~750ccくらいの中間排気量にあたる車種は
日本で言う250ccクラス(ニーハン)と似たような感覚で扱われており、
日常の足、シティコミューター的な位置づけになっています。


足として使うのであればトップスピードを伸ばすために馬力をあげるといった必要はありません。
4気筒より2気筒の方が、また水冷より空冷の方が部品点数が少なくなります。
それによりシンプルさから故障しづらく、部品が少ない故に軽量で、
かつ材料的にも製造工程的にも安価にバイクが出来上がります。

また外観を見てもなんだかあちこち他車種から流用されてるんじゃ……
という部分が見受けられますが、これも製造コストを抑える立派な手法。
「足」として非常に合理的な設計思想、キャラクターを持つこのバイク。
実際需要に対して合致しているのでしょう、
GS500Eに関しては2011年現在でもヨーロッパ方面で販売が続けられています。

そんな合理的なバイクなんだから、
400ccにして中型免許で乗れるようにすれば日本でも売れる!









--わけなかった。

何故このバイクが売れなかったのか。

このバイクが登場した'89年と言いますとレプリカブームがまだ頑張ってる頃
2stレプリカはスラントノーズが一般的になり排気デバイスも多段化、
4stレプリカはF1みたいな回転数に突入している時代だったかと思います。

ヤマハRZの登場を発端に日本の中間排気量市場はレーサー技術のフィードバックによる
超スポーツ車両が続々登場することになります。
ことRG250γの登場は技術、性能だけではなくそのスタイルさえレーサーに近づける、
日本市場におけるある意味革命だったと言えるでしょう。
純正公道レーサーが次々と生み出され、年々馬力は向上。
各メーカーによる馬力競争(っていうか戦争)が始まりますが、
馬力出し過ぎってことで自主規制という名の行政圧力が入ったので馬力戦争は終結。
(ちなみに10年ほど後に日本メーカーが今度は最高速戦争を始めたため
ヨーロッパがブチ切れて時速300キロ規制が生まれました)


'89年にはひっきりなしに馬力を追い求める時代は終わっていましたが、
それでもまだまだレーサーが走る時代。
400ccが水冷4気筒が当たり前に59馬力でていて、
250ccでさえ45馬力だしていた。
そんな時代に生み落とされた
39馬力の空冷機。


そりゃ確かに、皆が皆一様にハイパワー求めてた時代なんだから、
1車種くらいこんな貧弱フレンドリーパワーなマシンがあってもいいんです。
そもそもゼファーのヒットにはそんな背景があったんですから、
フレンドリーオールドルックなんてマシンは歓迎されてたハズなんです。

しかし残念なことにコイツは近代ネイキッドスタイル。
高い剛性を主張するツインチューブフレーム
一昔のレーサー的なサイドtoテール一体型カウル
マスの集中化や軽量化で有利なリアのモノサスペンション

でも空冷で39馬力。

多分市場の評価はこうです。

パワーのないスポーツ車。

そりゃ売れません。

リッター5kmのプリウスみたいなモンです。



こうして旧車から引き継がれる伝統の空冷ツインを持つ単車は
高性能車の後塵を拝するどころか埋めたてられて消えていきました。




実際の性能としてどうなのかというと乗ったことないのでわかりません。

ただしエンジンとしてはこれに近い旧車GS400Eには乗ったことがあります。
トップスピードは伸びないもののゆっくり走ってて心地よい味のあるエンジンでした。
単気筒ほどパワーがフラットすぎず、吹け上がりの悪さを感じることもなく。
4気筒ほどせせこましく回転をあげる必要もなく。
粗雑に運転しても許容してくれ、回せばそれなりの加速をする面白いバイクです。

旧車と比較すると車体構成が多少近代化しているため、
恐らく乗り心地は向上していますしスポーツ性も上がっているでしょう。

あの旧車的フィーリングのエンジンを90年代初期の足回りで体感できるならば
それはそれで結構魅力的な気はいたします。

ある意味旧車GSの正統進化車両だと言えるんですが売れなかった。

やはり馬力至上主義の時代に空冷2気筒の低スペック車は無理だった……。















Kawasaki Zephyr 400 89

時を同じく、馬力至上主義の時代に生み落とされたカワサキ ゼファー。
空冷4気筒でレプリカブーム以前に近いスペックだったこのバイクは
一大ブームを起こしネイキッドという言葉を生み出したと言われるほど売れました。


2気筒と4気筒の違いはあれ、比較的共通点の多いGSとゼファー。


GSの敗因はスポーツ車的なナリをしながら貧弱だったなどと書きましたが、
多分こっちの方が決定的だろう要因があるように思います。





















GSがかっこわるかっただけです
はい(泣

このあたりがスズキである。

2011/04/27 23:50 | 無縁レベル 3COMMENT(6)TRACKBACK(0)  TOP

コメント

はじめまして。カタナ検索で拝見しました。

千葉県某所の教習車で、中免取るのにコレ乗りました。教習車だったんです。二気筒のため低速トルクがモリモリでした。停止寸前の速度からガバッと倒し、アクセル開けて起き上がる芸当ができたのは、いい思い出です。
流石に、自分で買おうとは一度も思いませんでした。

No:902 2012/05/18 19:38 | 武州の鳩 #6j50rGwg URL編集 ]

GS400E

GS400Eで検索しました。最近中古車を探していますがいかんせん新車があまり売れていないので選ぶほど玉数が無く逆に決めやすいです。中間排気量の並列2気筒にのってみます。

No:939 2012/08/20 20:20 | だいせん #- URL [ 編集 ]

検索で見つかったのでお邪魔します。現在このGSのオーナーですが、かっこいいと思うのは私だけでしょうか?(笑)中型で初のバイクなので他の車種と比べることはできませんけど、素直なハンドリングでとても乗りやすいのが気に入りました。

No:3574 2015/06/29 21:03 | もちもち #JalddpaA URL [ 編集 ]

返信

>もちもちさん
コメントありがとうございます。
オーナーさんはそらもう入れ込んでるんだからかっこよく見えますよぉ!!

……私も好きだけど。

外連味が無いスタンダードさというのはあの時代には貴重だったように思いますし、
なんせ欧州で長らく作られ続けたバイクですからねぇ。
良いバイク故欲しいですがタマが……タマがない……

No:3609 2015/07/04 09:15 | Chaos-T #- URL [ 編集 ]

ハーッハッハッハッ
両方乗ったことがあるわ。

No:4070 2016/01/03 19:51 | U #CMpYvT3Y URL [ 編集 ]

実は…

大型自動二輪の免許を取得した時、海外版のGS500かXF650フリーウィンドが本気で欲しかった頃がありました

No:4288 2016/04/13 12:19 | 僕、ブースカれす #- URL [ 編集 ]

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