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その15 GS650G

世界を震撼させた名刀の影に隠れた小刀



GS650G



無縁レベル:3





ケルンの衝撃と呼ばれ、世界中にカタナフリークスを生み出し、
そして登場から30年経過した今でも多くの車体が現存し公道を走り続ける名車--

Suzuki GSX 1100SX Katana Prototype 81
GSX1100S KATANA (画像はモーターショー用プロトタイプ)

さて、まずはこの1100ccのカタナ。
なぜこんな突飛なデザインが生まれることになったのか。







簡単に言うとSUZUKIのバイクはださかったからです。


70年代半ばまで2stオンリーのメーカーとして名をはせたSUZUKI。
しかしオイルショックから市場の趨勢は4stに行くのは必然。
そんなわけでSUZUKIは4stモデルの開発に着手しましたが、
KAWASAKIのZ1等を徹底的に参考にしたと言われるGSシリーズは
市販車としてのポテンシャルはもちろんレーサーベースにしても一級品で、
名チューナーPOP吉村をして「過剰品質」と言わしめた名車でした。


Suzuki GS 1000E 78 3
GS1000E('78)


時代は2バルブから高効率な4バルブ車へ。
SUZUKIもその流れに身を投じてGSシリーズをGSXシリーズへと進化させます。








Suzuki GSX 1100E 79
GSX1100E('79?)


あ、これはダサイわ。

一部ではレッドキングを横倒しにしたような形と言われるタンク形状。
個人的に角形ヘッドライトは嫌いではないんですが
このカバードスタイルの角形は正直無い。
残念な方向に無骨な角張ったスタイルになってしまったGSX。

ユーザーは素直というか、SUZUKIの開発陣にこんな声が届くようになります。


「SUZUKIのバイクは速いけどダサイ。」

そんな声を受けて、外部のデザイナーに委託されて生み出されたのが1100カタナだったのです。


しかしこんなデザインに仕立て上げるデザイナー ハンス・ムートもすごいですが、
プロトタイプカタナをモーターショーで発表し、
アンケートが「すっげーいい」「すっげー駄目」に二極化したのに

「すっげー駄目を無視すればバカ売れだね!」

と言って市販化に踏み切ったSUZUKIも恐ろしいです。


さて、ベストセラーとして奇異なデザインながら受け入れられた1100カタナ。

しかし実はその前に同じ「カタナ」の名前を受けたバイクが市販されていました。
デザイナーも1100カタナと同じくハンス・ムート。

実は開発の段階でデザイナーズマシンは2種類あり、
それぞれカウル付き・カウル無しのデザインがされていました。
1100カタナはデザイン的に
ムートがMVアグスタのコンセプトモデルで試した流れを汲んでいました。

しかしこちらのカタナに関しては恐らくムートがこの車種でのみ試したものと思われます。

ある意味こちらこそがオリジナルのカタナ


それが--









gs650g1.jpg
GS650G KATANA('81)



あぁ……うん。

やはり1100と比較するとどうにもインパクトに欠けるデザイン。
'81年という年代を考えると、
650カタナもかなり近代的で当時としては特殊なデザインであることは間違いありません。
しかしモーターショーの場にて突き殺されそうなデザインの1100が発表された後、
同じ名前でこれ出されてもあー……ってなります。はい。

この650カタナ、写真や遠目に見ると結構コンパクトに見えますが、
コイツこれでフロントタイヤは19インチ
ガソリンタンクは23Lというかなりのサイズです。(普通16~20L程度)
現物を近くで見ると結構な大きさを感じます。

スペックは先日記載した

空冷673ccDOHC2バルブ並列4気筒
最大出力73馬力/9400rpm(国内向け65馬力/9500rpm)
最大トルク5.8kgm/8000rpm(国内向け5.3kgm/8000rpm)
乾燥重量218kg(国内向け乾燥210kg)
最高速200km/h
駆動方式 シャフトドライブ


こんな感じです。
なにげにチェーンドライブではなくシャフトドライブ。
メンテの手間はチェーンより遙かに少なくて済みます。楽です。重いけど。

海外仕様に関してはともかく、
国内向けの650は車重に対してエンジンが非力だったため、
400並みの加速750並みの車重と言われたそうです。
駄目じゃねーか。

スペック的にパッとせず、
スタイルはインパクトで1100に劣り、
今で言えばネイキッドにあたる近代的なヨーロピアンスタイルはあまり受け入れられず……


1100カタナの影に完全に隠れてしまいました650。




ちなみにマイナーチェンジながらモデルチェンジが行われ、
市場には3つのタイプが流通しています。

一つは上写真の1型
次に上写真と同じスタイルで燃料計を装備したりチョークレバーを改良した2型




gs650g3.jpg

そしてこのようにビキニカウルを装着した3型。
ホイールデザインも変わり、ブラックエンジンになることで印象が変わります。


しかしまぁ……やっぱりインパクト足りませんね。


個人的には今見るとなかなか均整の取れたデザインだと思います。
シルバーの多い車体でシートやブレーキキャリパーに彩られる朱色が素晴らしいです。
同じデザインでもう少し軽量化して出してくれたら欲しいバイクです。

そもそもコイツ以前にネイキッドモデルとして、
タンクを造形的なプロセスからデザインするモデルというのはありませんでした。
さらに1100カタナのようにタンクからサイドカバーまでの連続デザイン
シートもそれに沿うようにラインを入れて流れをテールまで運ぶ

近代ネイキッドが当たり前のように採用しているデザインを
コイツは'80年代前半という相当に早い段階で行っています。
そういう意味ではかなりエポックメイキングなマシンなんですが……。




あとどうやら海外モデルのようですが、同じ意匠の550cc版もあったようです。


Suzuki GS 550M Katana 82
GS550M Katana

650G(Gはシャフトドライブ車)に対してこちらは550Mでチェーンドライブです。
すでにリリースされていたGS550Eのカタナ版ということでしょう。
ガソリンタンクが同じ23Lなのに対して車重で20kgほど軽い装備重量215kg。
選択肢としてはこっちの方がありか……。



これも400カタナと同じく、生まれる時代を間違えた気がします……。
2000年前後にでていれば国内ではやっぱり売れなかったかも知れませんが
ヨーロッパ市場当たりで普通に愛されるバイクになっていたやも知れません。

正直現在のラインナップは皆没個性な尻上がりデザインなので
こういう古いながらも目新しい普通のバイクを出して欲しいところです。
あとは開発費ケチったようにしか見えないネオレトロではなく、
キチンと現代技術で要所を固め直した旧車を再販するとか……。


っつって本気で作った旧車風空冷機
露骨すぎて食えたもんじゃあありませんが。



いやまぁ他にもオイル漏れしないZ2とか逆に怖いですが……。

メーカーに様々な車種をラインナップさせる体力がなくなりつつあるのもわかりますが、
デザインに関しては時代の優劣なんて関係ないと感じます。
無駄に攻撃的ではなく、親しみやすいスタイルのバイクを出して欲しいものです。

2011/08/12 20:01 | 無縁レベル 3COMMENT(2)TRACKBACK(1)  TOP

コメント

コレ乗ってました。シャフトじゃなかったらもっと楽しかったかな。バイク屋さんの倉庫に眠っていた、人気のない元気な寝たきり老人。車両8万、乗り出し23万だったかな。懐かしい。いいバイクだったけどね。

No:2468 2014/07/02 21:35 | ちょ #- URL [ 編集 ]

西部警察の印象が・・・

西部警察で舘ひろしさんがこのバイクに乗ってましたね。黒の車体に赤いシートで走り回ってましたね。舘さんのバイクがKATANAに切り替わった後は専らスタント専門で破壊される運命でしたが・・・

GS650G・・・非常に欲しいのですがタマ数が少なすぎるのでそこがネックです(汗)

No:4153 2016/02/04 23:15 | N.H #- URL [ 編集 ]

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2014/01/21 | 空我's Moto Life |

400Fといえば?

コレですよね!p(〃∇〃)   Σ(;゚Д゚)) え!? 違いますか?     ( ̄∇ ̄)まぁよい。ワタシにとってはGSX400Fなのです!(ヤッパリナw)   (。-∀-)うわ!オマイらは死んでくれていーから!アッチイケ!!   さて、先行するDOHC4気筒Z400FXやXJ400に対する鈴菌スズキの答がDOHC4バルブ4気筒なのです!Z...

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