閑話休題 ラインナップ分析

先日YAMAHAが日本専用250cc以下の開発をやめるというニュースが
バイク業界を震撼(?)させました。

後日YAMAHAから
「そんなつもりはないけど海外モデルとラインナップを統合していくよ」
という告知があったため、どこから漏れたニュースか分かりませんが、
開発中止というのは大げさだったわけです。


さて、日本は免許制度上普通自動二輪免許では400cc未満の排気量にしか乗れません。
この400ccというのがくせ者で、
東南アジアでは200~250クラスが上限排気量だったり、
欧米では600クラスが日本の250感覚で乗られていたり……
世界的には400クラスという排気量がすっぽり抜けています。
そのため400クラスはどうしても日本専用車になりがちなのです。

その日本専用車が現在一体どの程度ラインナップしているのか、
そしてどのような市場的位置づけにあるのか、
独断と偏見で分類してみます。




市場調査の考え方としてポジショニングというものがあります。

流通している製品が、市場においてどのような位置づけにあるか調べるのです。
これを図示したものがポジショニングマップと呼ばれ、
基本的には縦軸と横軸のプラス方向とマイナス方向にそれぞれ対極な項目が入ります。
この軸項目の決め方が重要なんですが、
別に経済学やってるわけじゃないのでその辺は適当に決めてしまいました。


Positioning map (1)

こんな感じで。

横軸はスポーツ性をとりました。
プラスに行くほどにスポーツ性重視、
マイナスに行くほどに乗り心地、扱いやすさ重視です。
ツアラーと街乗りを分けるべきか考えましたが、
そもそもこのクラスには完全にツアラーも完全に街乗りもいないので、
乗り心地として一緒くたにしてしましました。

縦軸はデザインやコンセプトと言った感性的な部分です。
プラスに行くほど一般受けデザイン。
マイナスに行くほどマニア受けデザイン
マニア受けと言う言葉にニヤリとしたSUZUKI・KAWASAKI乗りは半分病気です
病院へ行きましょう。


対象となるバイクは'11春のカタログで生産終了していない車両です。
そのためインパルスやゼファーと言ったバイクは
カタログに載っていようが今回対象としていません。


それではまずHONDAから行ってみましょう。
HONDAの現在の400ラインナップは以下6車種。

CB400SF / BOL D'OR
SHADOW Classic400
SHADOW Custom400
VT400S
SilverWING GT400


さすが商売の世界のHONDAというべきでしょうか。
ロードスポーツからクルーザー、ビグスクまで揃えています。
ここにGB400TTあたりが加わりレトロ系まで抑えたならパーフェクトですが、
SR400に完全に持って行かれているレトロ系を
今更商売のHONDAがラインナップするわけありません。
レプリカはイマドキ流行りませんしこんなモンでしょう。

これを先ほどの座標に加えてみると--



honda.jpg

こんなところでしょうか。
シルバーウィングは構成・スペック的にクルーザー(アメリカン)よりはスポーティ。

シャドウのカスタムとクラシックの上下は街中で見かける傾向から。
ドラスタ以降ゴツイアメリカンが受けているとはいえ、
どうやらクラシックスタイルは重厚すぎるようで比率的にはカスタムの方が上かと。
ついでに車重差でカスタムの方がスポーツ性はちょっと上としました。

CB400はSFとボルドールはさほど差はないんですが、
ボルドールが下なのはカウル造形が所詮HONDAだからってことで……。
スポーツ座標のずれはボルドールはカウル装着で乗り心地側に振ったと判断しました。

この中ではVT400Sが一番の謎デザインです。
おそらくはハーレーのXR1200を意識したのでしょう。
この辺りの造形能力・色彩センスが「所詮HONDA」と言わざるを得ないところで、
下半分の中途半端な位置にある車種は
マニア受けというより単純にダサイと捉えてください。
一番新しい車種なのに……。




さて、次はYAMAHAではなくKAWASAKIを行ってみましょう。

KAWASAKIの現行400ラインナップは次の通り。

NINJA400R
ER-4n
(ABSの有無は同一車種扱い)

W400ゼファー400χが生産終了してしまったのでわずかに2車種。
それも同一エンジンを使用したフルカウルかネイキッドかの違いだけという……
世知辛いです、はい。





kawasaki.jpg

てなわけで配置。

NINJA400Rに関しては確かにKAWASAKIデザインなんですが、
しかしながら十分一般受けできるような普通のデザインだと感じます。
結構街中を走ってるのを見ますし。
偉そうな話ですが及第点的な意味合いで中央より上寄りです。

対するER-4nですがまぁ……
コイツはKAWASAKI臭ッ!!?って感じですね。
このデザインはVTなんて余裕で超えてますもちろんマイナス側に。
スポーツ性でER-4nが若干上なのは、微少ながら車重差と、
ボルドール同様NINJAのカウルはツアラー的な意味合いが強いと考えたことの結果です。

KAWASAKI2車種は同様のエンジンを使ったモデルで、
そのエンジンもパラツインという4気筒至上主義だった国産には珍しい車種です。
馬力の点では不利なのでCBよりスポーツ性は落ちましたが、
正直400クラスならこれくらいの馬力でも不備はないというか、
せせこましく走らなくていい分、乗り心地はいいのかもしれません。
4気筒機なら180キロ出せると言っても
とてもじゃないですが快適に巡航なんてできるわけないので、
小排気量なりの割り切った設計は好感が持てるところです。

……まぁでもKAWASAKIがすることじゃないはずですが……。


次回、YAMAHAとSUZUKIに続きます。

2011/10/01 20:10 | 閑話休題COMMENT(0)TRACKBACK(0)  TOP

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