その24 Xanthus

時代に媚びぬ本物の男の単車



XANTHUS



無縁レベル:3





高性能こそ正義だったレプリカブーム。
その流れを変えたと言われるKAWASAKIゼファー

漢カワサキと呼ばれるほどに
KAWASAKIは本来 大排気量、大パワー、最速主義であったにも関わらず、
レプリカブームを真っ先に牽引してもおかしくないKAWASAKIによって
それが終焉に向かい始めたというのは皮肉な話です。

まるで10年遡ったかのようなオールドルックネイキッドはその後
400クラスネイキッドのフォーマルスタイルになりますが、
個人的にはマッハ3に始まりZ GPZ ZZRを生み出してきたKAWASAKIの中で
最も軟派なバイクに映ってしまうゼファー。


しかしゼファーの3年後。

まるでゼファーは布石だったのさァ!!と言わんばかりに
狂ったコンセプトを掲げたネイキッドモデルが登場します。






Kawasaki ZR 400 Xanthus 92
XANTHUS ('92)

鋼管ダブルクレードルフレーム
丸目1灯ヘッドライト
砲弾型ツインメーター
2本のリアサス

ゼファーで普及させたネイキッドの定型に真っ向から反抗するスタイル

それ以上に問題だったのがそのコンセプト。


「現代版マッハ3」


マッハ3とは?
'69年に登場した最速のためにすべてを捨てた単車です。
エンジン幅が邪魔でバンク角が浅い故に曲がらず、
フロント荷重が低すぎるために
3速フル加速ですらフロントが浮き、
低速では効きすぎ、高速は効かないブレーキ、
振動 騒音 白煙 極悪燃費 プラグかぶり 焼き付き


しかし最高時速200キロと当時の市販車最速を誇っていました。

著しく乗り手を選ぶ最速車。
性能で並んでいたこちらは遙かに乗りやすいCB750Fourより安いことも手伝って、
マッハ3は扱いにくいにもかかわらず人気を博しました。


そんなバイク再現してどうするKAWASAKI。

まぁ再現するのはあくまで「最速」の部分ですよね。


スペックは次の通り

水冷4stDOHC4バルブ並列4気筒398cc
53馬力/11500rpm
3.7kgm/9500rpm
乾燥重量168kg


先日のCB-1と似たようなものです。

CB-1の方が登場が先で、
CB-1の頃は馬力規制値が59馬力だったので
数値上ではCB-1の方が上です。

後期馬力規制の上限値53馬力を出すものの、
スペック的にはまぁ少し軽い程度の普通のネイキッドに見えます。

ザンザスのエンジンはZXR400のものを低中速寄りにデチューンしたもの。
恐ろしいのはピストンストロークが
レプリカ含めて400cc4気筒の中では異様に短く
かつレプリカ並みにギア比が低いこと。

こんなとにかく回して加速して型のエンジンを
低中速にセッティングしたんですから加速が遅いわけがない


0-100km/h加速が4秒切るくらいです。
どんなもんかというと二昔ほど前の750並みでしょうか。
コイツ自身二昔ほど前のバイクなのに……。


こんな速いバイクですが販売台数は振るわず、
結局CB-1と同じく3年ほどでラインナップから消え失せます。


しかしヘッドライトの形状を少し変更して、
今リリースすれば売れなくもない気がします。
なんせスタイルそのものは現在流行り気味のストリートファイター系なわけで、
細部を少し調整すれば今でも勝負できるスタイルです。
かつ馬力規制がなくなったんだからCB-1と同じく馬力規制を破るように--

--無理ですね……。

なんせ現行のKAWASAKI400ccラインナップと言えば40馬力半ばのツイン、
タイ生産のNinja400RとER-4nしかないわけで……。

CB-1と同様に

復活ザンザス65馬力!

とか出たら真っ先に飛びつきます。

2011/11/15 18:31 | 無縁レベル 3COMMENT(8)TRACKBACK(0)  TOP

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No:1139 2013/03/03 20:55 | # [ 編集 ]

はじめまして、ネットをうろついていたら見つけて
しまいました。
あまりにも面白いので
思わずコメントせていただきました。
ここに掲載されている
バイク結構乗ってます。
ザンザス。強烈でした
加速以上にENGノイズがw
部品外れたか?と心配なくらい。
他にもZX-4(初代GSX-Rと同じにほい)、
GS650G(見た目のインパクトほどキテレツ
じゃない)、GSX400X(しばきあげテコキ使
っても音を上げない)
デバージョン(常に全開)、
VFR400Z(タイヤがすぐにデロデロ)、
DJ-1L(チューニングの面白さを教えてくれた)、
ets・・・
なんかネタ満載バイクばかり・・・
現在は
DREAM50、GSX1100S
と珍妙なもの好きです。
でも
珍妙なバイクこそ味がありますよね。

No:1925 2014/02/14 15:55 | あかかたな #- URL [ 編集 ]

昨年4月までザンザス乗りでしたw
リアを一丁落としてましたが、
ノーマルだと危険危険w 
簡単に前輪が浮きました!
今はER-4n。これまた既に生産中止。
でもザンザスに比べればスクーター並みの
ゆったりバイクですね。
余裕が出来たらまた探して乗りたいじゃじゃ馬ですね。

No:3133 2015/02/02 15:55 | 元ザンザス乗り #- URL [ 編集 ]

返信

>元ザンザス乗りさん
考えてみたらコイツ乾燥重量軽いわホイールベース短いわ、
ソレでいて中低速寄りだわローギアードだわ、割と極端なんですよねー……
やはり簡単にフロント浮いてしまうのですな。
ER4nいつの間に型落ちに……
いやいや手間のかからない汎用性も一つのキャラクターですし魅力です。
また余力が出来たら是非ともフロント浮いちゃったぜコメントをお願いしますw

No:3135 2015/02/02 21:15 | Chaos-T #- URL [ 編集 ]

当時ヤングマシン誌だったと思いますが不鮮明なスクープ写真が載っていて「誰がこんな不細工なバイクに乗るんだ?」と思ってました。
エリミネーター250(初期型:速度警告灯付き!)からの乗り換えでZXRかZRXはたまたゼファーかと胸を高鳴らせながらショップに行ったら発売間もない赤のザンザスがそこに有り、試しに跨った迄は覚えていますが、気が付いたら契約書に割と嬉々としてサインしていました。何故だ!?
とにかく個性的なバイクで直立気味の上半身に対し、高く後方に引いたステップのおかげで屈曲される下半身、ツーリングで2時間も乗っていればめちゃくちゃ尻が痛くなるシート、転倒すれば確実にステー、ケース、ウインカーまでがへし折れるやたら横幅の広いライト、前後ともにフワフワ感の強いサスペンションなどが印象に残っています。
珍車ゆえにたまにツーリング先で同じバイクに出会うとうれしかったし、一度だけザン子(女性ライダー)を見かけたことがありました。
人に勧められるような良いバイクではありませんが、とにかく乗っていて楽しいバイクでした。個性的な外観も乗り味も魅力でエンジンからガラガラ異音がするまで8万キロくらい乗ったのですがGPZ900Rに乗り換えたらあまりにNinjaの乗り味が楽すぎて拍子抜けした思いがあります。ザンザスは初心者の私でも一応乗れるバイクだったのですが、実はクセの強さからまったく乗りこなせておらず非常にディープな魅力を持ったバイクだったことに手放してから気づかされました。今もNinjaに乗っていますが、そろそろ乗り換えたくともどのメーカーにも”あの頃”ほどに魅力的で心をつかむバイクが無いように感じます。最近のバイクの液晶スピードメーターや生物的なデザイン、汎用性の無いデザインには不満ですし、それらを時代の流れとしてあきらめようとも思うのですが、それでもなお受け入れられる魅力的なバイクが少ないように感じます。
80年代後半から90年代前半までは本当に贅沢で、夢があり、多彩なバイクがあふれ幸せな時代だったと思います。Z250やZ800にその影は見えますがやはり本家ザンザスの個性と魅力にはかなわないと思うのです。
ザンザス、本当に大好きでした。
もう一度乗りたいと心から思っています。

No:3680 2015/07/25 22:08 | PolarStar #- URL [ 編集 ]

ザンザス発売の92年当時のラインナップ

当時のカタログを見ると400ccクラスだけでZXR400、ZXR400R、ZZ-R400、XANTHUS、ZEPHYR、VULCAN400、Eliminator400LX、Eliminator400SE、KLE400と7車種9バリエーションもラインナップされている!!ZRXはまだ発売されていなかったようだけどそれにしてもすごい車種数だ。より取り見取りに選べる良い時代。
当時ザンザス\は珍車呼ばわりされていたしザンザス乗りは変わり者呼ばわりされていたなあ。ええ、いまだに変わり者の珍者好きですが何か?
ある日バイク乗りが集まる喫茶店に行ったら白のザンザスが居て、さらに常連には黒のザンザス乗りも居ると聞かされたことがありました。もし自分の赤ザンザスと合わせ3色のザンザスが一堂に会せば天文学的確率の珍事だったかも...。実現しなかったのはちょっと寂しい思い出です。

No:3681 2015/07/26 10:49 | PolarStar #- URL [ 編集 ]

en-4nとの記載でしたが、
ER-4nの間違いでは?

No:3940 2015/11/05 09:14 | #- URL [ 編集 ]

現在所有

いつも楽しく拝見させて頂いております。

紅色ザンちゃんが家におります。
昨冬、VT250FGの臍曲がりに若干愛想がつきていた頃、かかりつけの店に冗談半分に話題を振ると、


「来週入荷するよ。どう?」


…入荷当日即契約しました。

その後は…
はしゃいでハイサイドで大怪我させたり、
私も横っ腹から突っ込まれて入院してみたりもしましたが、お互い元気にしています。

もう可愛くて仕方がない(*´ω`*)

No:3985 2015/11/25 23:54 | アッテンボロー #RJ4oDYTk URL [ 編集 ]

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