閑話休題 ハブセンターステアリング

学校は非常にバイクの台数が多いのですが、
ハーレーだのリッターSSだの非常にゴージャスなバイクに乗ってる者もちらほら。



しかしそんなバイクよりも私にとって眩しく光って見えるのは
VT250FとかRZ250とかGPZ900Rとか根性の必要な単車達。
特にRZなんてイマドキの学生が乗れるバイクじゃあない気が……

持ち主と是非語らいたい。




忙しいと言っておきながらちゃっかり更新。
というか調べてる内にプラモ感覚で画像作っちゃったので
それを使いたくてたまらなかっただけです。



てなわけで今回はバイク業界の異端ハンドル

ハブセンターステアリング

Vyrus 984 C3 2V
Vyrus 984C3 2V

これがハブセンターステアリング(以下ハブステア)のバイクです。
有名所だとbimotaのTesiなんですが、個人的にこっちのが好きなのでVyrus。

普通のバイクと何が違うのか?



Yamaha SDR200 87

通常のバイクはフロントホイールを
ハンドルから伸びる2本の棒(フロントフォーク)で支えています。
ホイールの固定とサスペンションを一体型にした一般的な方式、
テレスコピックサスペンションというヤツです。
ハンドルとホイールは棒でほぼ直接繋がってるので、
ハンドルを左右に回せばホイールも一緒に左右に回ります。





Vyrus 984 C3 2V

しかし984C3にはフロントフォークがありません。
コイツはハブステアと呼ばれる特殊な方式でハンドルとホイールが結ばれており、
こんな形状ですがハンドルを回すとちゃんとホイールも回ります。

今までハブステアというとどういうものなのか何となくは分かっていたんですが、
図示して説明しろと言われるとそれは無理だったので
今回ちょっと資料を色々見てみました。





assemble.jpg

そしてサクッと簡易の3Dモデルを作ってみました。
まぁこんなブログ、バイクのこと知ってないと見たりすまいということで
細かいトコはあんまり掘り下げずにザッとハブステア構造解説です。

上の画像はハブステアのホイール・スウィングアーム、
あとハンドルに繋がるリンクロッドを抜き出したモデルです。
スクーターみたいなタイヤ着いてますが気にしないでください。
紫の横棒をバーハンだと見なすとわかりやすいのではないかと思います。


assemble sc
半透視図

これだけ見せられてもよく解らんのでちょっとバラしてみましょう。



Hub.jpg
Hub s

上のモデルでホイール中心の黄色い部分を取り出しました。
これがキモになる部品その1、ハブです。
ハブってのはホイールの中心軸にあたる部分で、
通常のハブはシャフトを通す円柱状の穴が1つ貫通しているだけの場合が多いです。
しかしハブステア用ハブはシャフトを通す穴が横長なのが特徴。
さらにもう一つ、ハブの中央、シャフト穴と直交して縦に穴が開いてます。


はい、次。


Accel.jpgAccel s

ホイールを固定する軸となる、いわゆるアクスルシャフトと言うヤツです。
キモ部品その2、左右の切り欠きは組み立ての便宜上付けたので気にしないでください。
これもハブステア用の場合、中央部分に軸に直交する縦穴が開いてます。



assemble center

上記2つを組み合わせるとこのようになります。
アクスルシャフトがハブの幅広横穴を貫通、
そしてハブとアクスルの縦穴同士を合わせて、棒を通してピボットにします。




assemble leftassemble right

するとこのように、縦穴を軸にして横穴の幅が許す限り
ハブが左右に回転することができます。

これがハブステアのキモです。



assemble.jpg

それを抑えた上で改めて最初のモデルを。
黄色い部分がハブ。ハブの側面にはリンクロッド用の軸プレートが装着されてます。
あと見えませんが緑のアクスルシャフトがハブに通ってます。
黒はホイールとタイヤの合成物だと思ってください。
グレーがスウィングアーム、緑がリンクロッド。
んで紫がハンドル。




それではハンドルを右に切ってみましょう。



assemble righthundle

ハンドルを右に切ると左のリンクロッドがハブ左面を前に押し出し、
逆に右のリンクロッドがハブ右面を手前に引きます。
ハブとアクスルの縦ピボットを軸として、ホイール全体が右に回ります。
ハンドルを切るのと同じ方向にホイールが回ります。




assemble lefthundle

ハンドルを左に切るとこんな感じ。
先ほどと逆の流れでホイールが左に転回。





Vyrus 984 C3 2V

C3を見てみるとド派手な赤いロッドが3本見えます。
一番上のロッドがハンドルから伸びるリンクロッドその1
一番下のロッドがハンドルから伸びるロッドの動きを
部品を介してホイールに伝えるリンクロッドその2です。


真ん中のロッドは縦ピボットの角度を調整するロッドとなります。
解説は省略。




どうでしょうか。
やっぱ私がそうだったように
他人が作った図じゃ解らん!なんて人もいらっしゃるし、
逆にすでにありふれてる資料見りゃ簡単に構造理解できるお方もいらっしゃるのですが、
これがどなたかの参考になれば幸いです。

2012/07/26 21:32 | 閑話休題COMMENT(8)TRACKBACK(0)  TOP

コメント

No title

非常に分かり易い図、ありがとうございます。
自分は十分に理解出来ました。

ただ、2Dにしろ3Dにしろ普段から見ていない人にとっては
あれだけでは理解出来ないと思います。

そんな人にはグリグリ動かせる3D図やアニメーションgifにすると
あっさりと理解して貰えたりします。

ご参考になれば。

No:930 2012/07/28 00:13 | Imp #/.OuxNPQ URL [ 編集 ]

No title

うぉ、始めて見た形です。
カッコ良いじゃないですか♪
アキラの映画の実写の為に造り、スズキで市販化しないかな♪
良い物見せてくれてありがとうございました♪

No:931 2012/07/28 20:11 | #- URL [ 編集 ]

No title

レースでは一時期ハブステアのマシンがあったみたいですけどね。ヤマハのGTS1000もセンターハブじゃないけど独特のステア機構持ってますね。

ターボ、ホイールの次はサスペンションですか!?(笑)

No:932 2012/07/28 22:41 | ZZR600E10 #- URL [ 編集 ]

No title

>Impさん
やはり動画が必要ですねぇ……
モデルのソフトが10年以上前のものなので
動画出力機能があまり良くないのですという言い訳。

※うぉ、始めて見た形です。
コメントありがとうございます
bimotaのTesiと呼ばれるバイクも似たような(ほぼ同じですが)スタイルなのでそちらも探してみてください。
高いですが現行で買えるはず……。

>ZZR600E10さん
elfなんかが作っていたようですねぇ
GTSの方は自動車のステアリングに近いとされていますが--今構造勉強しながらモデル化を試作中ですw
サスペンションは…………話し出すと長いですねぇー。
いつかサス話→RZの流れを行こうかとは考えております。
サス話→ロリダンTLを期待されてる気はしますが。

No:933 2012/07/30 10:29 | Chaos-T #- URL [ 編集 ]

GTSはハブステアじゃないのか、、と思って実写をいじらせてもらったのですが、どこの誰が言ったのか不明ですが確かにハブステアでした。 もしGTSがハブステアでなければ、elfシリーズがそうではない事に。 もちろんハブもありました。ハブが無いと解説されているWikiがどこかにありましたが大間違い。 Tesi系列との違いは、キャスター軸がハブベアリングの内側にあるか、外側にあるかです。 Tesiもロアアームが目立ちますが、赤いロッドの1つはキャスターを固定するもので、ダブルウィッシュボーンが内側に入り込んだような構造になっています。 興味がありましたら是非昔のelfシリーズの足回りをよく観察してみてください。面白いですよ。

No:2978 2014/12/16 18:27 | ハブられた男 #- URL [ 編集 ]

返信

>ハブられた男さん
この記事ももう2年半ほど前……早くGTS記事を作らなければww
いじる機会があったとは羨ましい。elfの方もモデル作って検討したいのですが、
私はどうも立体が弱いようで現物じっくり見ないとよく分かりません。
GTSは少なくとも来年中には日の目を見るのではないかと。
ミスる可能性があるのでGTS記事をご覧になりましたらツッコミをばお願いしますww

No:2980 2014/12/16 20:20 | Chaos-T #- URL [ 編集 ]

いつもROMっております。
バイク用のサスペンションでコイツは異端中の異端だと思っています。
次回はBMWのテレレバーやデュオレバーも取り上げてほしいです。

No:4490 2016/08/13 22:35 | #- URL [ 編集 ]

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No:4882 2017/09/17 07:21 | # [ 編集 ]

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