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その59 Goose

直線は、退屈だ。



Goose350



無縁レベル:3




流行が終焉を迎えるとき、
メーカーは新しい価値観を開拓せねばなりません。



90年代頭はまさにそんな時代。
バイクブームからバブルに支えられて
ひたすらに進んできたハイスペック至上主義は陰りを見せ始め、
オールドルックネイキッドゼファーの登場により
各社はレプリカ以外の方向性を模索します。

バブルの残った体力新たな方向性の模索
この2つが変態バイクを量産する原因となったのです。


第28回東京モーターショー
ある意味ではまさに珍車黄金期に開催されたコレには
かの有名な(?)SW-1が展示されました。

よく分からないがオシャレな気はするSW-1。
突然現れた巨大便器にライダー達は困惑し、
うろたえているうちにSW-1は市場から姿を消しました。

そんなSW-1と肩を並べてモーターショー会場に居たもう1台の単気筒
これもまた新たな方向性の提案を体現したバイクでした。






suzuki goose350_1991
Goose350('91)


師走のクソ忙しい時期に現れた
よく分からないバイク。


倒立フォークに天面の平たいガソリンタンク
薄っぺらなシートにオマケのようなタンデムシート
トドメに低くマウントされたセパレートハンドル


その構成はまさにレプリカのソレ、と思いきや。

セクシーなパイプワークのフレーム
シートカウルのちょっとした飾りっ気や
丸目1灯ヘッドライトに砲弾型2眼メーター
なによりカウルを纏わぬネイキッドスタイル



イマイチ目的が分からない風体のバイクです。


SW-1がコミューターとして奇を衒ったとするならば、
Gooseはスポーツバイクとして奇を衒ったと言うべきでしょうか。


諸元を挙げてみると--

油冷4stOHC4バルブ単気筒348cc
最大出力33馬力/8000rpm(レブリミット10000rpm)
最大トルク3.3kgm/6500rpm
乾燥重量145kg
F110/70-17 R140/70-17
ホイールベース1350mm



そのエンジンは海外向けオフロードDR350Sの油冷シングル。
低速からパワーを発揮しつつ小気味よい吹けを見せるそれを
高回転寄りにチューニングして専用フレームに搭載。
倒立フォーク、セパハン、バックステップと走りを妥協しない装備にしつつ、
動力性能的に十分としてフロントはあえて軽量化のためにシングルディスク
乾燥重量も250ccの4気筒勢より軽量

余談ですがフレームがとってもセクシーなのです。
ただしシルバーのピボットプレートに
さりげなくSUZUKIのエンブレム入れてんじゃねーよって感じです。


言うなれば単気筒スポーツの極地

レプリカブームが終焉を見せる時代に
SUZUKIが見いだした新しい価値観。
シングルスーパースポーツ
それがGoose350。



諸元各値を見れば見るほどに面白いバイクだと思います。

単気筒の旋回性--というか操作感の軽さは特筆すべきものがあります。
合わせて太すぎないタイヤは安定感は足りないものの、
単気筒のトラクションならば不安になるものでもないし
何より寝かし込みの軽さを損なわないので単気筒の特性を殺しません。
個人的にはR130/80-17くらいでもいい気はしますが……。
カウルだって高回転の伸びが知れている単気筒では効果より重量増の方が問題です。
驚いたのはホイールベース値。
1350mmとは250ccの2stレプリカ勢と比較して遜色がない数値

単気筒であることを活かすために作られたバイク。


なんとよくできたバイクなのか!


しかしユーザーの見方は違いました。
2stレプリカの方が
軽いわ
パワーあるわ
足回りスタビリティ高いわ
高速伸びるわ
スタイルもレーシーだわ
しかも350ccだから車検がある

言ってみればGooseは劣化レプリカにしか映りませんでした。



メーカー側の意図がちょっと高度すぎたようです。

でも2000年までラインナップしていたんですから、
分かる人たちからの支持は受けていたのではないかと勝手に妄想。


折角狂気のモタードDRZ400SMなんてのがあったので、
400ccの40馬力を吐き出すスーパー単気筒でGoose復活して欲しいものです。
んー最近この締めばっかり。
でもしょうがないですねぇ。
近代車は小排気量ハリが無いし……。








最後に、記事サブタイトルはメーカー純正のキャッチコピーです。


「直線は退屈だ」



えーっと……笑わせに来てます?

2012/10/18 08:23 | 無縁レベル 3COMMENT(14)TRACKBACK(0)  TOP

コメント

No title

期待にこたえていただきまして、ありがとうございます。

そうなんです。
「なんでコレなの? 2stの方が速いよ。(笑)」
私もよく言われました。
でもね、速いんですよ。
シグナルGPなんか、浮き上がるフロントを抑え込む為に、あえて前に乗って体重掛けて、ケツをフリフリ猛ダッシュ!
軽さを生かしてのコーナーリングは、2stにも引けを取らないどころか、4stの太いトルクがチョットしたミスをカバーしてくれる。

確かに笑わせてくれます。
こんなナリしてるくせに、ビックマシンに喰い付いていけるんですから。

コーナーの立ち上がりでフロントが浮き上がるバイクなんて、トラコンの効いた現代じゃ考えられませんよ。

No:998 2012/10/18 16:27 | siro-kuma #- URL [ 編集 ]

会社入って2年目、仲の良かった同期の子が、ZXR250を売っばらってこのバイクを買いました。
時は折しもロードレースWGP6強時代で、ソレにならった私のまわりはレプリカばかりだったのに、そいつは一人カフェレーサー道を進んでました(笑)。

でも、周囲の反応は良好でしたよ、冬の朝のエンジンのかかりの悪さ以外....。

No:999 2012/10/18 21:30 | emAcu #/jROnekQ URL編集 ]

No title

ついにグースが来ましたかw
今でも所有出来るなら欲しいバイクですよ。

昔はバンディットの400Vに載ってましたし、スズキのパイプフレームは
格好良くて大好きなんですよね。
今のバンディットには全然興味は無いんですが・・・

>>「直線は退屈だ」
>>えーっと……笑わせに来てます?

名言じゃないですかw

話は変わりますが、鈴菌の管理人さんは「ばくおん」は読んでますか?

No:1001 2012/10/19 22:14 | Imp #/.OuxNPQ URL [ 編集 ]

Re: No title

>siro-kumaさん
そうなんでしょうねぇ……
確かに2stのが上の伸びはあっても
4st単気筒の低中速のアドバンテージがでかいし、
公道走ってれば低中速の方が重要でしょう……。
っていうかフロント浮くんですねww
意外とパワフルwww

>emAcuさん
油冷で単気筒、しかもSUZUKI。
んー素直にエンジンが掛かる方がおかしい!
コンセプトが玄人向きすぎるのではないかなーと思います。
決して悪くないというかむしろいいバイクですね。

>Impさん
見せるフレームはなにげにSUZUKIは上手いと思います。
ばくおんは1巻を読んで見ましたが--同族嫌悪?
というか二輪ネタの商品化に必死な感があって私の好みでは無かったようです--
とは言え二輪ネタコミックなんて貴重ですから続いて欲しいとは思いますがw

No:1002 2012/10/19 23:43 | Chaos-T #- URL [ 編集 ]

No title

>>ばくおんは1巻を読んで見ましたが--同族嫌悪?
>>というか二輪ネタの商品化に必死な感があって私の好みでは無かったようです--

確かに狙いすぎって感は否めませんが、ここ最近では少ない二輪マンガです。
2輪布教のためにも頑張って貰いたいところですw

管理人さんお勧めの2輪マンガって何かありますか?
身近な若いのに布教するマンガが「バリ伝」以外は「ばくおん」しか無いんですよね・・・

No:1004 2012/10/22 00:09 | Imp #/.OuxNPQ URL [ 編集 ]

No title

はじめまして。どんな車種が出てくるか毎度楽しみにしております。
私のバイク漫画は、東陽片岡の「うすバカ二輪伝」です。
どのメーカーのバイクファンでも楽しく読めると思います。

No:1008 2012/10/25 20:36 | ハイライト #- URL [ 編集 ]

Re: No title

>Impさん
残念ながら二輪漫画をろくすっぽ読んだことがないのです……バリ伝すらも。
ヤンキー漫画はバイク率が高いですが、健全とは言えない珍走車両ばかりですし……
バリ伝はボチボチ古くなった感が否めないので
二輪布教のためというならばばくおんはわかりやすくて良いとは思いますw
とにかく二輪ほど「乗らなきゃ分からん」ものも無いですねぇ……間口が狭い狭いww

比較的バイクネタが愛されてると感じたのは湘南純愛組とか
ウダウダやってるヒマはねぇとかでしょうか。
あぁ……どっちも90年代……。

>ハイライトさん
コメントありがとうございます。
うすバカ二輪伝……表紙ですでになにやら異様な雰囲気が……ッ
推し情報ありがとうございました!

No:1013 2012/10/26 09:58 | Chaos-T #- URL [ 編集 ]

 実はグースにも乗っていました。当時RZ250(4L3)も
持っていました。WPのサスを入れたRZとノーマルのグース
では、、、どっちがコーナーが快適だったか?グースのサスも変えようと思っているうちに金欠で売り払いRZだけになりましたが。

No:2247 2014/05/08 21:31 | 中村商店 #SFo5/nok URL編集 ]

デザインbubble

'91年に行われた第29回東京モーターショー。
ある意味ではまさに珍車黄金期に開催されたコレには…云々

あの時代、洋服もとっても恥ずかしいDCブランドが目白押しでした。
真面目に販売されていたのが不思議ですが
ある意味出るもの出尽くして、寄をてらったデザインを吐き出すそんな時代だったのかもしれないですね。
バイクのデザインも、時代とは無縁ではないと言うことでしょうか。
それでも二度とない来ない、浮かれた良き時代でした(笑)

No:3096 2015/01/24 20:47 | GUN★fighter #F/AZ0RHc URL [ 編集 ]

返信

>GUN★fighterさん
出尽くして、というのはなんか分かるような気がします。
その時代をろくすっぽ体験したわけではないのですがw
浮かれてもいたし、まだどこの業界も体力があったように思いますね。
うーん……こうも無駄を削る削るの状況では二度と来ないのでしょうなぁ……。

No:3097 2015/01/24 21:30 | Chaos-T #- URL [ 編集 ]

いまだに乗ってます。直線は退屈だ!
仲間はSRX250改、GB250改、どちらも強敵です。実はNZ250が欲しかったのですが…。
NZ250・CS250の完成度高性能には寒気ものです。SRXやGBはチューニングパーツが豊富で現役でレースで闘えますね。下り坂の屈曲路では、遅いシングルの部類です。

No:3354 2015/04/07 00:35 | Uボート #yCLkQm/g URL [ 編集 ]

返信

>Uボートさん
おぉ!オーナーさんのコメントありがとうございます!
またご友人もあの時代の単気筒に……NZ250もCS250も、もう見かけませんねー。
たまに出てくると崩れる寸前の車体に見えますし。
Gooseは足回りが多少強固ですから、安定感はメリットなのかなーとw

No:3363 2015/04/11 21:56 | Chaos-T #- URL [ 編集 ]

そしてカーブは快感だ!

よくわからなくないっすよ~
全力でカフェレーサーじゃないですか。
ちなみにグースに一目ぼれして中免とり、衝動買いしました。
しかも何故か250の方を。
当時買った雑誌のバイカーズステーションはグース全力推しして何号にもわたって改造してレースにも出てましたね。
そして私は新車で買って25年経つ今も現役で乗っております。
このキツイポジションで基本ロングツーに使用してます。
背筋鍛えれば何とかなる!
コーナー攻めるのにこんな楽しいバイク他にないですよ。

No:4502 2016/08/22 17:29 | 掌衛門 #- URL [ 編集 ]

何処に行ってしまったのだろう

最近友人に教えてもらいこちらのブログでバイクの勉強をさせて頂いています。そんな中、近所の小さな駐車場に一台ポツリと停めてあるバイク。遠目で見ても明らかに整備されてないのがわかるくらい錆びや汚れが目立っており、当時単車に跨ってまだ1年かそこらの私には知識もなく、横を通るたびになんというバイクなのか気になっていました。しかしこの記事を見たあと一目見てコレだと気付くほどのぺったんこのタンクとシート、ネイキッドなのに低いハンドルと、当時乗っていたVTRとは似てるようで似てないと思っていたことを思い出します。
しかし最近になってその駐車場も改装され家になり、そのグースたんは何処かへいなくなってしまいました。彼は何処へ行ってしまったのか、今でも気になって仕方がない一台です。機会があれば乗ってみたいなぁ。

No:4681 2017/01/08 05:58 | 行灯 #- URL [ 編集 ]

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