その63 Duke390

話題の軽量中型スポーツ



Duke390



無縁レベル:不明




さて、このブログでも度々書いておりますが、
中型クラスに軽量さを生かしたスポーツマシンがでればいいなぁ
なんて考えていました。

中型クラスというのは恐らく日本メーカーにとっても販売的にネックになる部分が多いクラスで、
東南アジア周辺で販売するには少々大きすぎて、
欧米で販売するには少々小さすぎる排気量サイズになります。
基本的に400クラスは日本専用の車種たちになってしまうわけですが、
日本国内でバイクが売れない今、そのクラスに開発費を注ぎ込むのも
馬鹿らしいと言えば馬鹿らしいのです。

というわけで近年のラインナップは海外モデルと共通のものが多く、
スポーツモデルは特に大型クラスに集中してしまいました。
国内の環境規制騒音規制が非常に厳しいので小排気量スポーツは立場が厳しく、
かつてのレプリカブームを知っている人間からすれば寂しくもありますが、
日本人に比較的ジャストサイズな500~600クラスのバイクが入ってきやすいというのは
個人的には大歓迎。欧米系足バイクである500cc前後のネイキッドは
燃費だの扱いやすさだのメンテ性だのの点でメリットが大きいのです。


--まぁその肝心な欧米系足バイクたる
   GS500EとかCB500とかER-5とか微妙な扱いで入ってこないんですが。


ともあれ、日本専用となりがちな中型クラスで
開発費のかかりそうな元気のいいマシンは出づらい近況。


しかし瓢箪から駒とはこのことか、
意外なメーカーからこのカテゴリに合致するバイクが発表されました。





KTM 390 Duke  13
Duke390


オーストリアはKTMのバイクです。

KTMというとオフ車として有名でオフロード選手権などでは名をはせたメーカー。
ところがビッグモタード元祖たるDukeを近年積極的に展開、
またスーパーバイク選手権を見据えたであろうSS RC8を出すなど
ロードスポーツバイクもラインナップを増やしつつあります。

モタード系Dukeファミリーとしてこのたび発表されたDuke390。
奇しくも日本の普通自動二輪免許(中免)に合致する400cc弱の排気量で生み出されました。
ではこの公爵の実力を、現時点公表されているスペックで見ていきましょう。



水冷4stDOHC4バルブ単気筒373cc
最高出力44馬力/9500rpm
乾燥重量139kg
Fサスペンション WhitePower製φ43倒立フォーク
Rサスペンション WhitePower製モノリンクサス
Fブレーキ シングルディスクφ300-対抗4ポットキャリパー
Rブレーキ シングルディスクφ230-片押し1ポットキャリパー
ホイールベース 1367mm



ざっとこんなモンでしょうか。

まず特筆すべきは単気筒で44馬力を出すエンジンとその車重


装備重量で150kg未満とされ、
レプリカ期のバイクと比較しても非常に軽量です。
その上で単気筒の44馬力


400クラス単気筒の馬力をいくらか挙げてみると--
SR400(最近の):26馬力
Goose:33馬力
GB400TT:34馬力
DRZ400SM:40馬力


高回転型スーパーシングルGooseが33馬力。
モタード最強とされるDRZすら40馬力

このクラスに限定すればDukeの44馬力という数値は単気筒最強です。
一応DRZの名誉のために申し上げておくと、
Dukeの最高出力回転数は9500rpm、
DRZの最高出力回転数は7500rpmなので、ハイカム等でDRZを9500rpmまで回るようにすると
単純計算では50馬力超えます。

とはいえノーマルで比較するならDukeのそれは間違いなく今までにない強烈なエンジン。
これが軽量の車体に搭載されているわけですからこれまでにない--とも言えず。

実はDRZはエンジンと車重の関係で言えば今回のDukeに限りなく近いです。
DRZの最高出力は40馬力/7500rpm。装備重量は145kg。Dukeより軽い。

DRZも正直かなり危ないバイクだったんです。



ではDRZとDukeはどこが差別化されているか。

この2台間で決定的に違うのはホイールベース値


Duke390:1367mm
DRZ400SM:1460mm



Dukeのホイールベースは極端に短い

なんせDRZより10cm近くホイールベースが短いのです。
同時にキャスター角がDukeの方が立ちが強いので、
ロードスポーツとして正当な旋回性能は恐らくDukeの方が上手です。

考えてみるとこの1367mmという数値は
レプリカブームの250クラスレプリカと同レベル。

さらに数値スペックを考えてみても後期馬力規制40馬力よりパワフル。
むしろこちらは4stなので低速からわき上がるトルクがアドバンテージ。
車重も250レプリカ勢より多少重いくらい。





レプリカ再来?




なんとDuke390の正体はレーサーレプリカクラスのカリッカリマシン。
カウルが無いのは単気筒の伸びと速度域考えれば問題なし。
サスペンションはホワイトパワーというお墨付き。
レプリカ期から確実に進化したサスがキッチリ車体をサポート。
ブレーキ周りは軽量さに割り切ったシングルディスク。

こうして見ると結構とんでもないバイクが出たモンだと思わされます。




スタイルの好みはどうしても出てしまいますが、
こうして事前に出た情報だけ見てみる限りではかなり楽しそうなバイクです。
オレ達はこれを待っていたッと思う人も多いかと思われます。
心配のネタとしては日本の規制に合わせてパワーダウンという可能性。

しかしそれさえどうにかなってしまえば、
初心者には多少ピーキーかも知れませんが、
久々に操って楽しめる中型機がラインナップすることになります。



さぁぁぁSUZUKIよッ!!
今こそ45馬力のGooseをッ!!!

2012/11/21 23:46 | レベル不明COMMENT(9)TRACKBACK(0)  TOP

コメント

No title

DRZのエンジンは割りと成熟しているんだから、同じエンジンで味付けを変えたオンロードバイクを期待したいところ・・・。
(それこそDR350からきたグースのように)
しかしヤマハもWRのオン出さないし期待は薄いか。

No:1036 2012/11/22 00:10 | C3 #- URL [ 編集 ]

No title

ほんとスズキさん、また少々壊れてくれませんかね。
戦える単気筒、そして油冷!
CBRやニンジャみたいな、名前だけの通勤バイクを置き去りにする 『 直線が退屈 』 なマシンをもう一度!

No:1037 2012/11/23 08:34 | siro-kuma #- URL [ 編集 ]

Re: No title

>C3
ベストはYAMAHAがWRのオンでSDR250。
SUZUKIがDRZのオンでGS-R400(GooSe-R)。
上級グレードに乾式クラッチ&7速ミッションのGS-R400Rを!!

>siro-kumaさん
戦える単気筒で油冷……と聞いて真っ先に出てきたNZ250。
今の250カウル陣はやっぱ名前だけの通勤バイクに見えますよねぇ……。
NZでもGooseでも復活してほしいものです。

No:1038 2012/11/26 20:48 | Chaos-T #- URL [ 編集 ]

No title

個人的にはスズキはVツインでラインナップを揃えて欲しいです。というわけでTL、SVシリーズ復刻を願います。

その一環で超高回転エンジン積んだSV250S(もちろんハーフカウルでw)とか出てくれたら面白そうなのになぁと思いますね。

キャッチコピーは「現代版Γ」でwww

No:1040 2012/11/28 23:32 | ZZR600E10 #- URL [ 編集 ]

Re: No title

>ZZR600E10さん
Vツインでラインナップ……あれ?グラディウスさんは?
TLはともかくとしてSVは良かったですねぇ……
やっぱりハーフカウルはあって困らない装備ですし、SV復刻はして欲しいところ。
SV250Sは……ガンマっていうか……あれ? VT250F……?
ともあれGSR250はカブみてぇな音なのであれ以外のガチスポーツ欲しいとこです。

No:1041 2012/12/02 22:41 | Chaos-T #- URL [ 編集 ]

No title

今日、ビッグサイトのモーターショーに行ってきました。
お目当てはDUKE390なのですが、本当に125の
車体に400のエンジンを積んでましたね。
マジに原付に400ccかよっ!
欲しくなりました。

ブースの人に聞いたら雑誌などにインプレが載る
のは6月あたりだろうということでした。

気なったバイクがもう一台、ホンダのCBR400R
なのですが、うおっひょっとして単気筒?
なんて期待しましたが、二気筒でした。
うーんホンダさん無難にまとめてくるんでしょうなー。

私はKSR110にも乗っているのですが、ホンダから125cc以下のマニュアルバイクでグロムって
いうバイクが気に入りましたねー。
見るとセルつきのようでしたし。

No:1157 2013/03/23 20:40 | よし #- URL [ 編集 ]

DR-Zはダート走ったり、スライドしたりするのが前提なモタードですから、ロングホイールベースの方が都合が良いんでしょうね。今みたいな時代だからこそ、国産メーカーにも単気筒のコンパクトさを最大限に活かした「究極のライトウェイトシングルオンロード」を作ってもらいたいですねぇ…

No:1426 2013/07/12 17:51 | ひぃや #- URL [ 編集 ]

返信

>ひぃやさん
DRの方はやっぱりオフなりの車体作りが強いですね。
Dukeはそのあたりモタっぽい雰囲気があるロードという感じでしょうか。
いやはや本当にSDRだのGooseだのクラブマンだの、
そのあたりの走り系ライトウェイトシングルが復活して欲しいのです。

No:1430 2013/07/18 00:33 | Chaos-T #- URL [ 編集 ]

車に轢かれて廃車にしてしまいましたが最近までDukeのカウル付きモデルであるRC390に乗っていました。違いはカウルがついてセパハンになってキャスターが少し立ったお陰でホイールベースがさらに短くなった、ぐらいだったと思います。

振動でカウルの塗装が剥げ落ちる・ミラーが見にくい事に目を瞑れば軽量・スリムで大変楽しいマシンでした。

ところで重箱の隅をつつくようで恐縮ですが、RCを含めたスモールデュークシリーズのリアサスはリンクレスの直押し式です。
KTMは軽量化に並ならぬコダワリがあるようで、エンデューロモデルもリンクレスです。
(モトクロッサーや大型はリンク式)
本来リンクが発揮するプログレッシブ効果は特殊なダンパーと大きく前傾させたレイアウトで補うという設計思想のようです。

リンクレスだからと言って特に乗りにくいという事はなく(違いがわからないとも言う)、
むしろ乗り手としてはプリロード調整や掃除がリンク式よりも楽なので好都合でした。
オーバーホールも必要ないですし。

最近のモデルだとヤマハのYZF-R25/MT-25もリンクレスのようです。

No:4880 2017/09/14 20:24 | 774Duke #- URL [ 編集 ]

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