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その79 gemma

不況の世に飛来した黄金虫



gemma



無縁レベル:1




SUZUKIばっかりだと思いつつも、
ニュースになったのでこれは書かずにはいられないということで
今回はコイツのことを書きます。





かつて隆盛を極めた250クラスの2stレプリカ
レーサーさながらのフルカウルを纏った軽量ハイパワーなスポーツ車達は
流行の変遷と排ガス規制によって公道から姿を消しました。
さらに排ガス規制的には2stより多少融通の利く4stレプリカさえも、
空冷単気筒や中型アメリカン、さらにはビッグスクーターが幅を効かす市場から消え失せ、
かろうじて残ったのは4stレプリカのエンジンを引き継いだ4気筒ネイキッド勢。


フルカウルが姿を消して久しく、21世紀となって5年以上経過した頃。
さらに強化される排ガス規制によって
今度は4気筒ネイキッド勢すらも姿を消すこととなりました。

今に続く中型スポーツ不況の序章。


もはや250クラスにはマトモなスポーツは登場し得ないと思われていたとき、
あるメーカーによってこれが産み落とされたのはまだ比較的記憶に新しいです。





Kawasaki Ninja 250R 10 1

登場当時'08年。
この当時としては心躍るエッジの効いたフルカウルに身を包んだ、
KAWASAKIらしさの溢れる新型のクォーターニンジャ。

ところがどっこい、
コイツはスポーツ車と言うよりも扱いやすさや風防性能を持った
アーバンツーリングスポーツとでも言えば良いのでしょうか。
ガチガチのKAWASAKIらしさとはほど遠い性能に、
レプリカを知るもの達は半ば落胆し、
しかしスポーツ車を望んでいた若者達は飛びつきました。

それでもNINJA250Rの存在は
250クラスのエセスポーツ車復活のキッカケになったのは間違いありません。




時を同じく'08年。

スポーツ車の舞台裏。
かつての爆発的な人気もボチボチ収まり飽和状態にあるシティコミューターカテゴリ
ビッグスクーター市場。


フォルツァだのマジェスティだのマグザムだのスカイウェイブだの、
どいつもこいつもブクブクに肥えた車重ばかり
果ては純正でスピーカーまで装着する始末。

かつてのフリーウェイのようなユーティリティースクーターとはほど遠い、
車格ばかりのハリボテスクーターが立ち並ぶ市場に向かって----


















suzuki gemma250 1
一匹の黄金虫が着陣しました。

gemma('08)



水冷4stDOHC4バルブ単気筒249cc
最大出力 22馬力/7500rpm
最大トルク 2.2kgm/5500rpm
装備重量 210kg




ひたすら低く、

ひたすら長く、


なんかカッコ悪い。



この文章をしたためている最中にふと思いました。


SW-1の発売に立ち会った当時のライダーも
こんな気持ちだったのだろうと。




エンジンスペックはスクーターなのでパッとしません。
スカイウェイブで熟成された250ccの水冷DOHCエンジン。
しかしスカブーのそれと比較するとデチューンされており----いえ、

注目すべきはそんなことではありません。


気になるのはそのホイールベースの長さ

一体どれくらい長いのか。





その数値1690mm



え?

数値だけじゃわからない?

そうですね。


400クラスの4気筒ネイキッド勢が1430mm辺りです。
スポーツバイクより長いのは当たり前ですね。

同クラスのビッグスクーター勢はおおむね1500mm台です。
他のビグスクより長く見えるから当然ですね。

前後に長いと言えばアメリカン
中型アメリカンドラッグスター400は1610mm。
ドラスタより長いんですねー……あれ?ウソ?ドラスタより長いの?



で、同じ寸法だったのが--









Honda Gold Wing 13 2
なんとゴールドウィング。


ちなみにゴールドウィングより長いのはもはやブルバードみたいな
アホみたいに排気量もでかいアメリカンくらいです。



1800ccラグジュアリーツアラーと250ccのビッグスクーターが同じホイールベース。

ジェンマだいぶ長すぎ。


こんだけ長ければとても曲がらないと思いきや、
小径ホイールの恩恵かレビューに旋回性の悪さへのツッコミはありません。
諦めてるだけかもしれませんが。


さて、ジェンマは2ケツ居住性に終始した設計とされています。
これだけ長いホイールベースは非常に高い直線安定性を生み出し、
さらに低い車体が低重心となって2ケツでの車体のふらつきを抑えてくれます。


実際のところ2ケツに対する安定性は素晴らしいものがあるらしく、
座り心地も合わせて2ケツへの評価の高さが見受けられます。



で、その割を食ったのが収納性。

登場当時から話題になってました。
ビグスクといえばヘルメットが2コ入るシート下のトランクスペースが特徴です。
ところがシート下のトランクスペースは座ったまま開け閉め出来ないという難点を抱えています。

ジェンマはこの点を解決しました。

トランクスペースを股の間に設置することで
シートに座ったまま開け閉めが可能なのです!!




ただし容量はメット1個分。


減らすなよ……




よりによってビグスクの利点である収納容量を減らしましたコイツ。

だいたいビグスク乗ってる若者は収納性を重宝し
余裕のない状況でビグスク1台持ちという者も多いのです。

だというのに収納性削ったらそりゃ売れんよ



第一荷物の出し入れをするなんて基本的には出発前か到着後しか無いんだから
収納にシートの開け閉めが伴うのはなんら問題ないはず。

この面白いことをやったけど外してる感がまさにSUZUKIです。





suzuki gemma250 2

デザインも特徴的すぎてキモイです。


まるで原チャスクーターのように
フロントカバーとハンドルカウルが分割されたデザイン。

多分フロントカバー面との連続性を意識したんでしょうが、
タイヤと比較するとあまりに厚ぼったく野暮ったいフロントフェンダー

同一カバー内に押し込まれた2つのヘッドライトもあまりパッとしません。


これらのよくわからないデザインの集合体。

まさに現代に蘇ったSW-1です。





'08年に登場した、かなり新しい部類に入るビグスク ジェンマ

発売から5年弱、ついに生産終了となりました。


飽和した市場に突如として飛来し、
そのスタイルにライダー達が困惑している間に
早々と羽を広げてどこかへと飛んでいきました。




数年後、
あるいは十数年後。

やたら長いボディとか、
股間のメットインとか、

あるいはカナブンデザインとか。


そう言った部分が見直されて中古市場で名を上げるかも知れません。





カタログ落ちして飛び立った黄金虫の行方を
温かく見守ることにしましょう。







2013/04/19 00:01 | 無縁レベル 1COMMENT(9)TRACKBACK(0)  TOP

コメント

1ゲトー?

HAHAHAHAHA!ぢつはビグスク界で一番好きなヤツだったりします(笑。
次点がマグザム。両者共に、変な生き物に乗ってるような"ぬぼっ"とした感じがイイのです。

奇しくも便器と同じ様なパワースペックなんですね(笑。
AT変速な分、感覚的には鈍重感がマシになったりしてるんでしょうか?
ちょっと気になります。

フェンダーねぇ・・・自分も登場当初から気になっていました。
マフラーの辺りのデザイン処理とかは好きなんですよ、一体感があって。
しかし何故、Fタイヤの半ばまで被せる形の深フェンダーにしなかったんでしょうか。
そうすればもっと、一体感が生まれたでしょうに。
その上でFディスクに風を送る為に、スリットが左右非対称で入ってたりしたらもう堪りません!
セェクゥスィィー!!

No:1202 2013/04/19 00:44 | rasukaru #F8Bk1E3. URL [ 編集 ]

やだ、上のコメに変態さんが居る…(褒め言葉)

ジェンマ…スケベイスだ王蟲だなんだと言われてましたねぇ。しかも黄金色がデフォ色ってアンタ…

スズキも色々テコ入れして限定色として緑色とか水色とかカラーいっぱいだしたが売れず。まぁジェンマだし?

個人的にはコイツの良いところは「無駄に」かっこいいメーター、破綻の無い秀逸なリア周りやマフラーにあったように思います。あとは特長的なガチャ目でしょーか?ガチャ目なんてやってるのはBMWさんぐらいですからねー

一時期あった赤カラーが映画「AKIRA」に出てくる金田のバイクに結構似てるから好きだったんですが…もうちょっとTMAXよろしくスポーツに振ってくれたら、中々の隠れ名車として名を上げたかもしれませんね。

因みに、エンジンは仰る通りスカブと同じなのですが、実際にスカブと最高速勝負するとギリギリ負けるみたいです。(金ジェンマ持ちの知り合い談)

No:1203 2013/04/19 11:41 | Ryougi #aIcUnOeo URL [ 編集 ]

スケベイスカラーで有名な子ですね
こいつ、業者オクでクッソ安いんですよ
いずれプレミアが付くんですかね…

No:1204 2013/04/19 21:17 | #- URL [ 編集 ]

何気にバカスク乗りの間でも人気なんですよね、ジェンマ……。

No:1209 2013/04/23 19:26 | ひふみ #- URL [ 編集 ]

Re: タイトルなし

>rasukaruさん
フュージョンやらマグザムは苦手なデザインです……
ジェンマはあそこまで突き抜けると1周して笑えますがw
ケツ周りは結構かっこいいと思うんですが何しろフロントがインパクト強すぎてww
非対称ディープフェンダー…………ゴクリ……

>Ryougiさん
やだ……そこかしこ変態だらけぇ……
白はまだそこそこ普通に見えるんですが色付くと途端にすごいですねジェンマ。
4連メーターは無駄に豪華ですよねw XSインパルスを思い出しましたが……。
スカブーに負けるのは馬力差……でしょうか?
いずれにせよ登場時から売れる気はまったくしませんでしたが本当に売れぬまま消えました……。


>>こいつ、業者オクでクッソ安いんですよ
あら……案の定安いのですね……
プレミアが付く頃にまだブログやってたら再紹介ですねw


>ひふみさん
はい!?
これ人気なんですか!!?
バカスクもといビグスク乗りもよくわかりませんなぁ…………

No:1210 2013/04/25 01:08 | Chaos-T #- URL [ 編集 ]

はじめまして、いつも楽しく拝見させていただいてます。

自分はジェンマと聞いたら原付の方を思い出しますねぇ…初めて乗ったスクーターなんで。

記憶が確かなら250とは全然違う形でなんとなくベスパちっくな形をしてました。

No:1302 2013/06/08 19:20 | KNZW #qBVoaApM URL [ 編集 ]

返信

>KNZWさん
コメントありがとうございます。
私も原付ジェンマの方を知っていただけに
登場当時は「今更ジェンマ!?っていうか何この外見!!?」と思いました。
アレはアレでよかったんですけどねー…………………………モードGTとかも。

No:1309 2013/06/12 09:11 | Chaos-T #- URL [ 編集 ]

仕事が仕事とはいえここ2週間で3台(無論別の持ち主です)が来店されるという恐怖…

No:3771 2015/08/19 22:32 | 鏑 #- URL [ 編集 ]

いや〜ジェンマですか〜
当時2輪には珍しくテレビCMまでつくって臨んだんですよね、スズキさん・・・
ところが時代は小泉改革で駐車禁止取り締まりが2輪に向かい(東京以外でも)250スクーターの息の根を止めた時代。
発売と同時に業者オークションに溢れる始末でした、まるでSW-1ですね。
当時浜松で小泉チルドレンに対抗馬立てた修ちゃんの怒りの原動力はこのバイクにあるのではないかと邪推・・・

No:4299 2016/04/20 01:38 | のぉてんき #/yOjIeBI URL [ 編集 ]

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