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その82 TracyCZ125

もっと前に荷重をかけろ!2ケツするんじゃねぇ!!



TracyCZ125



無縁レベル:3






もはやスクーターじゃない運動性能のビッグスクーターT-MAX
モデルチェンジで発売だそうです。

これ以上強化してどうするYAMAHAよ。



そう、YAMAHAさんというのは普段はオシャレ軟派なバイクを量産しておりますが、
締めるところはキッチリ締めてスパルタンというなんとも器用なメーカー。
しかもスパルタンでありながらやっぱりオシャレという
なんとも妬ましい素敵無敵なメーカーさんなのです。


で、スパルタンの度合い半端じゃないのが怖い部分で、
T-MAXだのTDRだのV-MAXだの洒落にならんバイクをいくつも送り出しておりますYAMAHA。
何を作っても初心者向けにしかならんどこぞのメーカーとは一線を画すセンスを感じます。



そんなYAMAHAが遡ること30年ほど前にとんでもないスクーターを出していました。







tracy_Yamaha cz125
Tracy CZ125('83)


時代を感じさせるスタイルのスクーター。
YAMAHAにしては珍しくエッジが立ちゴツゴツとした印象を受けます。
それでもデザイン的なバランスの良さが見受けられるのはさすがYAMAHAです。
しかしながらバランスは良くても洗練されているようには感じないのは私だけでしょうか。


時代を感じる形状ではあるもののどこにでもありそうなスクーターです。
どの辺りがとんでもないスクーターなのでしょうか。






水冷2stピストンリードバルブ単気筒123cc
最大出力 16馬力 / 7000rpm
最大トルク 1.7kgm / 6500rpm
乾燥重量 92kg




んーやっぱりスペック的にも普通のスクーターじゃないなコレよく見たら。


この年代のスクーターなんてあくまで足という考え方が根強かったハズ。
今でさえスクーターのエンジンは強制空冷型が残っていますが、
たかが足バイクで済ませるならばこのエンジンは空冷にしてしまうはずです。
それが金のかかる水冷エンジンにしかも16馬力。

16馬力っていうと125ccクラスの4stスポーツバイク頑張って吐き出す馬力です。
確かに16馬力というのは2st125ccにとっては十分にデチューンした数値ではありますが、
スクーターとして正しくデチューンを行うならば2stであろうと10馬力程度にしてしまうべきです。
そもそもトルクが1.7kgmって完全にスポーツバイクエンジンの数値です。

ようするにコイツのエンジンはスクーター的なデチューンなどではなく
レプリカとネイキッドの棲み分け程度にスポーティーなデチューンを行われた
戦闘型エンジンというわけです。


そして驚異的に軽い乾燥重量。


2stの125ccマシン。
NSRもガンマも乾燥で123kgあります。
ひときわ軽いカウルレスのTZR125は104kgです。

足回りはスクーターにありがちな安い合わせホイールではなくキャストホイール
フロントサスペンションもボトムリンク式ではなくテレスコピックフォーク

エンジン足回り共に走るための装備で固めております。


--その割にブレーキが50ccと共通部品止まらない仕様

オイYAMAHA。
足回りケチったらまずいだろう!?




無段変速ATなんだから回転数見てもしょうがないんですがタコメーター装備
しかもタコメーターで3000rpm以下は露骨に発進を嫌がる
完全な2stレプリカ的性格

当然6000rpmを超えたらパワーバンドです。
スクーターのパワーバンドってなんだよ……。
スクーターレース以外で聞いたことねぇよ…………。


軽くてエンジンのパワーがラフで強烈なため、
下手にスロットルをガバ開けすると簡単にウイリーします。
っていうか間違うと後転します。
元々スクーターは後輪に荷重が寄りやすいポジションですから、
2st50ccのスクーターでフロントが浮いてビックリした経験がある方もいらっしゃるかと思いますが
そう言う沙汰じゃありませんバク転します。

ガバ開けするとウイリーしかねないのに低回転がトロいんだから
もはやこれは罠としか思えません。
トラクションの感覚が掴みづらい無段変速というシステムで回転数の微調整という
新手の苦行としか思えない操作を乗るたびに行わなければなりません。



2ケツして後輪荷重増やそうものならもう大変です。
フロントの浮き具合3割り増し!みたいな状況を作り出すわけで、
彼女を迎えに行って「しっかり捕まってろよ」なんてカッコつけて
加速感でビビらせてやろうだなんて邪なことを考えたらもうアウトです。




後転して彼女を地面にたたきつけた




我が身でボディプレスした挙げ句に









その上に襲いかかる100kgの愛車





まさに修羅場、素敵すぎる状況です。



無事発進できても安心はできません。
無駄にパワーのあるエンジンは2ケツしようがそのパフォーマンスは衰えません
スロットルを開ければガンガン乗ってしまうスピード。
しかし制動力の源となるのは貧弱な50cc向けドラムブレーキ
止 ま ら な い 。


そんなパワーを吐き出すこの子は燃料喰らいで
街乗りしてればリッター20km未満という大喰らい。
ガソリンタンクなんて6Lしかありませんから
100km走る前にガソリンスタンド探さないとまずいです。
レビュー見てたらリッター10km未満ってのがあったんですが、
さすがにそれはどっか整備不良だろうだなんて思いましたが--
こんだけ馬力だしてる2stだとその燃費も説得力が出てしまいます……。


さらに現在スクーターでは一般的となったメットイン
ケツの下のメットが入る程度のトランクスペースはコイツにはありません。

ケツの下収納が行われ始めたのは'85年のYAMAHA ボクスンスクーター。
フルフェイスさえ収まるほど容量を稼いだのは'87年のHONDA タクトが最初です。


じゃあシートの下の空間にはなにが収まっているのか。

シートを開けたらオイルタンクとエンジンが鎮座しています。


え?フロント側のグローブボックス?

バッテリーとラジエーターが入ってます。


荷物?そんなもん抱えてコイツを乗りこなせると思ってるのか!?
ってことなんでしょうかね。






大パワー超軽量
ピーキーな特性
悪燃費
収納無し
2ケツ適性無し



ビグスクに慣れきった現代っ子が見たら
その存在意義を疑う剛直すぎるスクーター




その在り方はスクーターにあらず。
これこそT-MAXの原点とも言えるATスポーツマシン


普段は軟派なマシンを作ろうとも、
本気を出したら軟派さなど微塵も残さない。


CZによって生み出されたスクータースタイルのATスポーツコンセプトは
今でもT-MAXに引き継がれています。



エンジニア楽団YAMAHAによるATスポーツ探求はまだ続くようです。







2013年資料本

2013/05/17 10:23 | 無縁レベル 3COMMENT(12)TRACKBACK(0)  TOP

コメント

ホンダにも似たような見た目の原付があったような
ビートでしたっけ?
エンジンも水冷でレッドが11000rpmから
トルクをどうのこうのする機構がついてたはず
メーカーや市場が成熟するまでの過渡期は
色々突っ込み所があるものが出て面白い

No:1247 2013/05/17 21:21 | #- URL [ 編集 ]

でも、さすが一流メーカー。名称がお洒落で、同社の乗用車を彷彿させるデザインですよね。えっ、CR-Zじゃない。えっ、HOND○じゃない。角が立ってるから、KA○SA○かな? えっ、スクーター・・・。こんな変態を作れるのは、あのメーカーしかない。

No:1248 2013/05/17 22:44 | GAMERA #OT7hTXyU URL [ 編集 ]

Re: タイトルなし

>>ホンダにも似たような見た目の原付があったような
CZ125に似ているHONDAというとスペイシーストライカーでしょうか?リトラの。
いわゆるHY戦争機は中型未満が本当に戦場と化していて面白いです。

>GAMERAさん
まぁたやってくれたなーHONDAめーww
違う? あぁーカウルの角で頭をぶつけて氏ね!って感じだしKAWASAKIかーwww
違う……のか……………………SUZUKIだというのかッ。
--もうホントYAMAHAらしからぬ格好をしてますハイ。

No:1250 2013/05/20 20:53 | Chaos-T #- URL [ 編集 ]

これは!

先週ひょんなことからcz125を手に入れ、最低限の部品を交換し、350kmを走行してきました!
燃費の悪さに目を疑い、低回転のトルクの無さに信号で前にも行けず、貧弱な足回りの所為でバイパスくらいでしかフルスロットルできませんね。笑
cz125関係のネット情報を調べてたら、たまたまこちらを拝見しました!同じ20代で、自分も周りから変態扱いされてますがー笑
この記事が書かれたのが18日が僕の誕生日なので運命を感じています!笑
これからも楽しく拝見させて頂きます!

No:1254 2013/05/21 17:50 | あぺ #- URL [ 編集 ]

リクエスト!

あっ!記事を書かれたのは17日でしたね(°_°)間違えました!

最後に、個人的に気になっている、ヤマハの初代シグナス(xc180)についても書いてくれたら嬉しいです。

No:1255 2013/05/21 17:55 | あぺ #- URL [ 編集 ]

キリンさんは泣かない…!

cz125といいストライカーといい今見ても結構斬新で
カッコイイと思うんですよね
…え?カタナ?400cc?
ああ、1100ccカタナと見間違われるのが唯一の長所の…

No:1256 2013/05/22 12:00 | No:1247 #- URL [ 編集 ]

Re: キリンさんは泣かない…!

>あぺさん
コメントありがとうございます。
なんと20代でコレに手を出す方がいるとは…………
シグナスは一応予定表に名前が入っておりますので
気長にお待ちくださいませ~。

>No:1247さん
多少古くささはありますが、無骨な直線基調が微妙に未来チックでいいんですよねぇ。
はっはは!400カタナは最後発故の素晴らしいバランスがあるのですよあっははははは!!

No:1257 2013/05/24 01:07 | Chaos-T #- URL [ 編集 ]

 これは持っていました!かみさんと二人乗りでバクテン
ではなくちょいのりしていました。セルモーターの不具合で
あえなく廃車。そうそうタイヤはオフパターンのIRC GP110をはいていましたよ。

No:2180 2014/04/22 20:43 | 中村商店 #SFo5/nok URL編集 ]

返信

>中村商店さん
あぁ……バク転無かったのか……残念
部品が出てこないのが惜しいですね。

No:2183 2014/04/24 23:04 | Chaos-T #- URL [ 編集 ]

最近、こちらのブログ見つけまして、いつも非常に楽しませてもらっています(^-^)

家では抱腹絶倒しながら読んでいます、今はお医者待ち中ですので、こらえました(笑)いつも拍手ボタン押しまくり。バイク誕生の時代背景、細部の説明など、メーカーへの突っ込みなど、どのバイク雑誌より面白いです。

Tmaxの原点はここにあったのかーと。当方39歳バイクはGマジェ250改???ccで、中免で打倒Tmax目指しましたが挫折。これからも記事楽しみにしてます!

No:2534 2014/07/30 11:39 | ハミルカル魂 #- URL [ 編集 ]

返信

>ハミルカル魂さん
コメントありがとうございます。お楽しみ頂き嬉しいです。
Tmaxはですねぇ……ホントにあれはスクーターじゃないです。
実際公式でもスクーター扱いはしてませんが。
Gマジェどこまでいじったか気になりますが、これを気にTmaxへ……。

No:2545 2014/08/04 20:43 | Chaos-T #- URL [ 編集 ]

なつかしの

当時のキャッチで「レプリカと共通部品が・・・」なんて記憶しています。
たしか1KTと同じピストンとか、
それとCZ150とかいうおっそろしいのもありました。
こっちはきっとRZ350と一緒なのかな?
高速に乗れるスポーツスクーターと言われていた気がします。
確かに別の意味で「スポーツ」なのかもしれませんが、

No:4451 2016/06/22 18:12 | nomunomu #fddzkx5k URL [ 編集 ]

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